Windows 11はスパイウェア?

セキュリティー
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

Gigazineで表記の記事を読んで本当か?と驚きました。

「Windows 11はスパイウェアと化している」とMicrosoftのプライバシー侵害が指摘される – GIGAZINE

そこで記事に書いてあることを確かめるべくWiresharkを走らせてみることにしました。使い方に関しては以下のサイトを参考にさせていただきました。

Wireshark によるパケット解析講座 2 – Palo Alto Networks

参考までに筆者の使用しているDesktop PC(Windows11)には下記の2種類のセキュリティーソフトがインストールされています。

切り分けもしたいため、3種類の条件の下でWiresharkを数分走らせてパケットをキャプチャーしました。

  1. saat netizenをの機能をいったんとめて何もアプリを走らせていない状態(*:マカフィーは常駐)
  2. 1の状態からWindows Updateを実行(最新になっているため特にUpdateはされない)
  3. saat netizenの機能を有効にする

ケース1

まず、saat netizenの「アンチフィッシング」「不正実行遮断」「HOSTSファイル監視」「不正送金対策に協力する」を無効にしました。

その状態でのキャプチャーしたパケットは以下のようになりました。

3つのホストとの通信が発生していましたが、特に問題はありませんでした。

  • sadownload.mcafee.com
    • これはMcAfeeのサーバーですので特に異常ではありません。
  • cr13.digicert.com
    • これはSSL/TLS証明書認証用のサーバーですので特に異常ではありません。
  • 自宅内の他のIP
    • アドレスは隠してありますが、アクセスして確認してみたところ、自宅に設置しているプリンターでした。

ケース2

次にWindows Updateを実行してみたのですが、、、Gigazineで指摘されているように多くの通信が見受けられました。ただし、DNSへのQueryだけで特に情報の流出などは見られませんでした。

ひとつだけServer Nameがないものがあり、調べたところなんとAmazonでした。。

ケース3

最後にsaat netizenの機能を有効化しました。

gms.ahnlab.comというホストへの通信がかなり頻繁に見られるようになりました。

調べてみたところどうやら韓国のセキュリティーソリューションプロバイダのようです。

アンラボは、

すべてのコンピュータユーザーに安全なインターネット/ネットワーク環境を提供する 総合セキュリティ・ソリューション・プロバイダとして、アンチウイルス製品、 ファイアウォール製品から、ネットワーク/オンラインゲームセキュリティソリューションまで、幅広い製品とサービスを提供しています。

AhnLab | 会社概要

saat netizenはnet moveという日本のIT会社から出ているようですが、どうやらAhnLabのOpen Sourceを使用しているようです。

saat netizen(サート・ネチズン)Windows版 オンラインヘルプ

saat netizenの「不正送金対策に協力する」を選択しているとAnnLabにデータが送信されると明記されていました。

不正送金対策へのご協力について | サート・ネチズン | インターネットサービスの不正送金やウイルスをブロック (saat.jp)

しかしながら「不正送金対策への協力」をOFFにしても依然通信はされています。データが送信されているわけではありませんが、不安が残ります。

saat netizenのソースファイルも見てみましたが、、中身はなんとmozilla nssでした!検索してもgms.ahnlab.comという文字列は見つけることができず、その部分はProprietaryなのかもしれません。

saat netizenはみずほダイレクトなど多くの銀行系のウェブ上でインストールを求められますが、PCが重くなるなどの報告も見受けられます。筆者はほぼスマホでみずほダイレクトも使用しているのでPCからは削除しようと思います。。

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